ここではTDKのDを見てみましょう。

DはSDやADの廉価版という扱いだったようです。
音域は中低音のみ対応で、高音域は音が弱くなってしまう代物。
音楽的な表現の話は出来ないテープです。

が、このテープのおかげでカセットの音楽用途が普及した訳です。
それに、僕は嫌いじゃないですよ。



初代前期型。
C★60と書かれている。
母親のラックにあった物を撮影。


初代後期型。
C-60と書かれたタイプ。
60と90を1本ずつ保有しており、60のほうは極めて状態良好。
現在もデコトラ3の演歌を録音して実用している!
高音域の必要なアニソン系の録音はしんどそうだが、ロックなどを想定しているらしい中低音域が演歌を心地よい物にしてくれる。
動作映像(YouTube AIR鳥の詩)

一方、90の方はハーフ鳴き凄まじく、巻き戻すとキーーーーーッという爆音が発生する。
こんなかんじ----youtubeに飛びます。



2代目、第2世代ハーフ。
学校のゴミ箱に捨ててあった。
性能に変化は感じなかった。



3代目。
母親のラックにあった物を撮影。
僕の保有するADなどとデザインが酷似しているが、性能は従来の物の音割れを軽減した感じ。
この辺りからSD→ADが音楽用、Dが事務録音用/貧乏人用or倹約家用として発達したらしい?




ここでは、AEを見てみましょう。
このテープは唯一、電気屋で普通に購入できる一般用途のTDKテープです。
TDKのAEとSONYのHF以外は既に製造されて居らず、選択の幅が狭まった、テープ回師には悲しい現状、これ以上酷くならないように頑張って欲しい銘柄です。

音質は、TDKらしいダイナミック系のテープで、超音波的な高音域は苦手です。
が、昔のように性格が極端な代物ではなく、普通の音域は全て平坦に録音される傾向になっています。
性能が向上してどんな曲にも対応できるようになったと言う事ですが、ある意味つまらないですね。



古いと思われるAE。
5代目なハーフに紙のラベルが貼り付けてあります。
なんか雰囲気は安っぽいですが、レトロな雰囲気が漂います。



これは少し前の製品みたいです。
祖父が購入した中古車のステレオに入っていました。
現在は冠二郎のneo演歌を録音して実用していますが、ベース域の迫力があって良い感じです。



廃品回収会でゲット。
特に使ってはいないが、性能は現行品同等らしい。




こちらは現在の製品とパッケージです。
最近、地元に出来た電気屋で購入しました。
性格は先の物と変わりません。
が、カバーがねじ止めから接着に変更されて、解体できないようになっていました。

3本所有しており、三十路岬とひぐらしを録音して実用しています。
演歌の三十路岬は前奏部分なんかが「いかにも」で良いですが、ひぐらしは高音域の恐怖演出を堪能できないのでお勧めできない感じです。
怖いのが苦手、音楽として楽しみたいという人には良いかもしれませんが....。






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