企画文章
□泣き桜
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視線は相変わらず痛いものの、だんだんウトウトしてきた。
ほどよいそよ風。
暖い日差し。
そして
ペールブルーの空色に負けない薄桃色に染まった満開の桜。
こんなシチュエーション
『ヒルネしろ!!』
と言ってるようなもんだ。
そして
いつしかオレはウトウトと夢を見ていた。
ん?
成歩堂さん?
成歩堂さんらしき人がこちらに向かって走ってくる。
『オドロキく〜ん!!!』
『ちょっ…成歩堂さ!?』
そのまま大きなカラダがオレに覆いかぶさる。
『いでっ!何するんですか!?
……はぅっ!?』
オレを見下ろす成歩堂さんの息が妙に荒い。
『なっ成歩堂さん!?何……』
『オドロキくん』
そして
成歩堂さんはオレの顔や首筋をベロベロ舐め始めた……。
「うぎゃあっ!!へっ変態!!」