企画文章

□泣き桜
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「うぅっなんでオレがこんな目に…ぶぇっくしょん!」



花見当日、オレはごっそり買い出しをさせられたあげく
場所取りの為、独りで公園の片隅に体育座りをしていた。







ちなみに現在午前十時だ…。

「こんな時間から場所取りしてんのオレだけじゃん!!」




木々に一応ぼんぼりは付いているものの、それ以外はいつも通りの風景が流れている。

散歩している老人に遊具の周りを駆け回る子供たち。



その近くで青いビニールシートを広げ、ただ座ってるだけのオレ。

(不審者というか、もはやこの公園で生活してる人みたいな気がする……)





ゴロンと寝転がると、ますます住人らしくなる。

子供たちの母親が不審そうな目を容赦なく向けているのが見なくてもわかる…。




(うぅっ心が痛い!違うんです!!オレはただ花見の場所取りを…)

心の中で目一杯イイワケをするが届くハズもなく……



「はぁあ…」


ため息が込み上げた。
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