ナル×オド

□どんぶり看病 其ノ弍
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(う〜ん、なんだか体調悪いな…)



「成歩堂さん、少し熱っぽいので早退してもいいですか?」


「うん、ヒマだし全然かまわないよ。
……送っていくよ」






「いや、一人で帰れます」













『どんぶり看病 其ノ弍』












一人で帰れると言っているのに
成歩堂さんは、なぜか事務所を閉めてまでついてきた。


(別にいいのに…)






「オドロキくん、大丈夫?」


(大丈夫じゃないから帰るんだけど…ううっ寒い!!)





道中、成歩堂さんがオレの真後ろをずぅっと歩いていたので気になってしょうがなかった。







「成歩堂さん、ありがとうございます。」


「ん?」

「いや、あの着きましたんで…」


自宅に着いたのに成歩堂さんは帰る様子もなく、後ろに立ったままだった。

(え…なんで?)


「成歩堂さん…?」

「決めた。」

「はぁ」



いつも通り謎だらけだったが、
何かが決まったらしい。






「オドロキくんは、さみしいさみしい独り暮らしで大変だろうから看病していってあげるよ」


「さっさみしくないです!!別に寝てれば大丈夫ですから気ぃ使わないでく下さい!!」

(また始まった…ややこしくなるから あんまり家に入れたくない…)






「オドロキくんダメだよ、最近の風邪をあなどっちゃ」

(あなどれないのは成歩堂さんだ…)

「さぁ早く入った方がいいよ」







結局、成歩堂さんのペースで家に入れられてしまった。

(オレん家なのに、なんでだ!?)
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