ナル×オド

□「愛してます」と言ってくれ
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朝起きて



少し寝苦しかったなと


思ったら



横に人が寝ていた。







「ふぎゃっ!?」





「……オドロキくん、おはよう」

「なななな成歩堂さん!?なんでオレん家にいるんですか!?」




昨夜の出来事を頭に浮かべても何も思い当たらない。


普通に食事して

普通に風呂に入って

普通にテレビを見て


寝ただけだ。





なのに

今さっきまで

普通じゃない人が、普通じゃない所で眠っていた。



「ん〜ここはどこかな?」

「『どこかな?』じゃないでしょうが!!」



「まさか、このムサ苦しい部屋は君の部屋か!?」

「余計なお世話です!」



「どうやらぼくは時空の歪みに引き込まれたらしい…」

「嘘つかないで下さい」




よく見ると、普段着のまま みぬきちゃんお手製の帽子だけ取って寝ていたらしい。



という事は






「…成歩堂さん頭痛はしませんか?」


「あぁまるで二日酔いのような頭痛がするよ」


(『のような』じゃなくてただの二日酔いだろ!!やっぱり酔っ払いだったのか!!)


はぁとため息がこぼれた。

「オドロキくん君はとんでもない誤解をしているね。
あらかた昨夜ぼくが酔っ払って君の家に間違えて来たんだとでも思っているんだろう?」


(当たり前だ!!)



「…他に何かあるんですか?」

「ある。
これはワナだ。
具体的に言うと現在、徳島県に不時着している宇宙人の可能性が大だ。」




(あくまでも自分のせいじゃないと言いたいのか…)



「あ、そうですか。
それは大変でしたね」

「よく考えてみてくれよ鍵は?」



あ。



そういえば一体どうやって家に入って来たんだろう?



「まさか窓から…」

「それはない。見ての通り窓にぼくの指紋はないし、かと言って手袋も持ってない。」


「え。」

(確かに玄関に鍵はかけたハズだ)




「一緒に原因を考える前に朝食にしよう」




(結局、成歩堂さんが仕切るんか…)
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