ナル×オド

□犬の刑
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「オドロキく〜ん甘くなさすぎないケド甘い飲み物 飲みたい」

「オドロキく〜んオヤツまだぁ?」

「オドロキく〜ん肩以外をマッサージして」

「オドロキく〜ん」

「オドロキく〜ん」

「オドロキく〜ん」

「オドロキく〜ん」

「オドロキく〜ん」

「オドロキく〜ん」





…………

「うぎゃぁあっ!!?」



悪夢をみた。


とてつもない悪夢を。







成歩堂さんが何十人もいて、しかもオレの四方を囲んで好きな事言いながら押し潰してくる夢だ。






もちろんオレなんかペッチャンコに…。









「こ、怖すぎる!」



ブルッと身震いした瞬間 目覚まし時計が鳴った。


(目覚ましより早く起きるなんて始めてかも)







いつもは時間がなくて食べられない朝食もゆっくり摂れた。


(なんか今日のオレ…凄い?)

手早く準備を済ませ事務所へ向かう。

いつもの様に走っていないので 周りの景色が新鮮に見える。




(うう〜んなんて今日は素敵なんだ!)





「オドロキくん なにニヤニヤしてるの?」



「うげっ!!?」






真後ろにいたのは先程 自分を押し潰した人物だった。


「なっ成歩堂さん!?」

「何か楽しそうな事でもあったのかい? ぼくにも教えてよ」

「勘弁して下さい!!」







条件反射で走り出していた。



ピチピチの22歳と何も運動してなさそうな33歳


絶対に追いつかれない自信はあった。









「結構足速いねぇ」

「ぎゃっ!?」




成歩堂は後ろにピタリとくっついてその距離を確実に縮めつつある。











結局 事務所まで二人して全力でダッシュするハメになってしまった。
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