企画文章
□泣き桜
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「ハナミ……」
「うわっ!?成歩堂さん急に後ろからつぶやかないで下さい!…ビックリしたぁ」
「花見に行きたい…」
『泣き桜』
「パパみぬきもハナミに行きたいっ!」
「はははっそういえばみぬきは花見に行った事ないからねぇ」
(そっか。みぬきちゃん今までイロイロあったからそんな機会なかったんだ)
内心しんみりしてしまったが
「親子水入らずでお花見ですか。いいですねぇ」
…なんて余計な事言うんじゃなかった。
「は?何言ってんの?オドロキくんも行くんだよ」
「え?オレも…ですか?」
なんだかイヤな予感がする。
「当たり前じゃん。そんなワケでよろしく」
「王泥喜さんよろしくお願いします☆」
「なっ何が『よろしく』なんですか!?」
「だってぇ買い出しとか場所取りとかねぇ?みぬき」
「うんっパパは忙しいからね!」
ハメられた。
かといって断る勇気もなく
オレはただ呆然と無責任な親子二人を見つめるしか出来なかった……。