ナル×オド

□誕生日プレゼント
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(今日の夕飯 納豆巻しか買えなかったケド…)

食後にとても高価なジュースが待っている。


(へへっリッチに晩酌(?)しちゃおう!)





ルンルン気分で家に上がり電気をつける。


すると










「おかえり」

「うぎゃあっ!!」









成歩堂さんが普通に居間でくつろいでいた。



「何してんですか!?」

「祝ってもらおうと思って来ちゃったんだ」

(ウソつけ!ただ遊びに来たんだろ!)




「…成歩堂さん!コレって不法侵入ですよ!?
合鍵なんか勝手に作って!訴えてやります!!」

「あはは、ぼく達そんな水くさい事言う仲じゃないだろう?」



必死の訴えを軽く流されてしまった。


(うぅっトホホ…)





ん?待てよ?

てコトは

今まで成歩堂さんは、真っ暗闇な部屋の中でくつろいでいた事になる。

(怖ぁあっ!!)



「…成歩堂さん、オレが帰って来るまで何してたんですか?」






「オドロキくんの布団で寝てた。凄く良かったよ」

なにが良かったのか謎だらけだったが、もう追求する元気も無かった。






「おっ納豆巻だ!」

「あぁっ!オレの夕しょ……」



言い終わる前にバグッと食いつかれてまった。





「うわぁあっ!!オレのゴハンが!!!」

「ハイ、オドロキくんの分ちゃんと残しといたよ」

「当たり前です!!」





手を出すと1.5cmぐらいに短く変わり果てた納豆巻を渡された。



(短か過ぎて納豆ほとんど入ってないし…こんなんただの『巻』じゃん!!)



それでも無いよりはマシだったので、ポイっと口に投げ込んだ。








「おいしかったね」

「…………。」





「怒った?」

「当たり前です!!」

「それより今日あげたジュース飲もうよ」


(オレの怒りを軽く流された…)



「…ちょっと着替えるから待って下さい」

「覗いていい?」

「なっ!?ダメに決まってるでしょう!」

「…ハイ。」










そして
普段のジャージに着替え終わり、いざ綺麗なボトルを目の前にすると

(う〜ん早く飲んでみたいカモ…)

先程の怒りよりも目の前の輝くボトルに集中してしまう。







「ぼくが注いであげるよ」





いつの間にか成歩堂さんは
自分で持って来たのかボトルに負けないぐらい綺麗なグラスを

オレが長年使っている良く言うとビンテージなテーブルに乗せた。
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