歌と詩(うた)が繋がる道
□始まりの恋
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いつものイチョウの木の下
葉から透けて見える光に眩しくて目を細める。
神「なぁ…」
いつものベンチに座って、そしていつも神流が詩を書いている。
あぁ…幸せだなぁ
だから静かで穏やかな日々が壊れることは怖いことだ。
神「俺の……とお前の……があれば、最高の…………になるだろう。だから………」
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ピピピピピピピピピ
熾「懐かしい夢だな…」
ふわりと口角が上がったのがわかった
あの言葉はあいつと唯一の約束であり、俺の夢だ。
もうあいつは忘れているかも知れないけど、俺は一生忘れないと思うぐらい嬉しかった。
あぁ、歌いたいな。
唐突に思った感情は一途な歌に対する欲求。
ただそれを満足するために行動する。
ワン、ツー、スリー
スピーカーから流れる旋律に耳を傾けて、声を歌にしていく。
〜〜♪♪
〜♪〜〜〜♪ 〜♪
ただ感情のままに
ただ気持ちに正直に
歌に込めるそれが俺の全てだ。