ノーマル小説
□桜花爛漫[完]
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メイリンは今、海が見える大きな一軒家でお世話になっていた
現議長、ラクスの計らいによってアスランとメイリンは反逆者と云う汚名は消え、いつでもプラントに戻れるのだが暫く此方でやりたいことがあると言うアスランに付き添ってメイリンも暫くオーブに残ることにしたのだ
大戦時もそうだったが終戦を迎えてからもアスランはメイリンの事を大事にしてくれている。
それは本当に嬉しいことなのだけれども…
疎いというかなんと言うか
そんなやるせなさを抱きながらもメイリンはアスランと合流するために暖簾を潜った
「お待たせしました」
「いや、そんなに待ってないよ」
惚れ惚れするような立ち居振る舞いで微笑みを向けてくるアスラン。
藍色の湿った髪にほんのり紅潮した肌。
無意識のうちに胸が高鳴りメイリンは咄嗟に視線を逸らしてしまう。
「い、行きましょうかっ」