NOVEL

□《闇のkyrie》〜旋律の奏での時〜
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〜Kira×Athrun〜(K)




しんしんと降り続ける雪の中
新雪に足跡を残しながら僕は歩いていた。

背中には翡翠の瞳を隠して小さな寝息を立てている青年



(可愛いなぁ…)



背中から伝う温もりに頬を弛緩させて今し方初めてあった君の名を心の中で反芻してみる



アスラン、
アスラン…と



そんな時、背中の中の君が小さく唸ったかと思うと僕の耳に単語が届いた



――シン――



たった2文字の単語なのに
何故か僕の頭にこびりついて離れなくて


「シン、ね…」



背中に回した腕に力を込めて
小さく独り言つ
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