NOVEL
□貴方と俺の距離
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「何のんびりしてんだよ?早く飯食いに行こうぜ?」
身だしなみを整え終え、時間をもて余してベットの上で雑誌を読んでいるレイに声を掛け俺は先に部屋を出る。レイが俺の仕度が終わるのを待っていてくれたことなんかお構いなしに、隊長の顔を早く見たくて自然と俺の足も早歩きで食堂へと向かった
皆が一斉に集まる時刻、お世辞にも広いとは言えない食堂は少しだけ混雑していた
そんな中真っ先に視界は碧を捜す
だがその『碧』は眼に止まることは無く落胆だけが残った。
一瞬浮かない顔をするが落胆を振り払うかのように首を振り、朝食が乗ったトレーをいつもの席に運んでレイと談笑。と言っても俺が話しかけてレイはそれに対して返事を返すって感じだけど楽でイイ。もっともルナみたいに気が合う相手も楽だけど。
馬鹿を言っても笑って許してくれる関係がらは心を安らかにしてくれる
ただひとり
最近俺の周りにやっかいな人が現れた
あの人が絡むと
自分が自分で居られなくる
決して楽じゃないけど一緒に居たいと願ってやまない人
朝食をとって幾分たったのちやっと聞き慣れた声が頭上から聞こえた。
来た!!と心のなかで弾む鼓動
だけど素直になれなくて…
朝の挨拶をする隊長にレイはすかさず挨拶を入れるが、俺は今までの態度からして急に態度を改めることも出来ず一瞥しただけで口が勝手に動いてしまう
「でさ〜、そんな訳で昨日…」