NOVEL

□楽園の先には
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そして後ろから腕を回して抱きしめ首筋に顔を埋めた


「アスラン…」

「キラ、明日も早いんだから早く寝ッッ」


服の中へと移動する手に逃れようとアスランは身を捩るが、耳元で軽い息を吹きかけられたアスランは足の力が抜けてしまい、慌てて片手をテーブルにつき身体を支えた。
空のペットボトルは振動で倒れ、コロコロと転がり落ちる。それをキラは視界だけで追い、口角を軽く吊り上げた


「好きだよ。アスラン」

「だからって…無理だよ」

「本当に?今のアスランは僕が欲しくてたまらないって顔をしているのに?」

「…見えてもいないのに決めつけるな」

「見えなくてもわかるよ。だってさっきの飲み物に媚薬をいれたのは僕だもの」

その言葉に咄嗟にアスランは首を回しキラの顔を見ようとしたがそれもキラの計算のうちだった。顎に手を添えられ顔を背けないようにされると大きく瞳が揺れる


「ね?だから僕の言った通りだ。ねぇ、アスラン。芸能人のユニットって色々と特だよね。いつも一緒に君と居られるしファン達の書く小説も見れてさ。…アスラン総受けって所があるのは納得がいかないけど」

「…あぁ、例のあれか。…そんなの、俺だって」
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