NOVEL

□If tomorrow comes 未完
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セミの鳴き声から鈴虫の鳴き声に変わるも夏の残り香がまだ感じ取れる季節


強すぎず、だからといって弱すぎず丁度良い涼しさを部屋全体クーラーの冷気が覆うホテルの大広間。其処は朝食を摂るために集まった人達で賑わっている。そんな中四人用の四角いテーブルで向かい合わせに美男二人は食事を取っていた



絵になる美男を見てちらほらと「あの二人格好いいよねぇ」などと囁き合う声が聞こえる。そこにある二人の女性が動いた



「ねぇ?ちょっといいかな?」


青年達より年上…20代前半くらいだろうか。金髪の女性二人が声をかけると茶色の髪を持った青年は不思議そうに女性を見上げた


「何か僕たちに用ですか?」


近くで見ると予想以上にタイプだったのか、青年を前に女性二人はきゃぁ、などと歓喜の声をあげ二人手を握り合う。その様子に微笑みを浮かべる茶髪の青年。きっと慣れているのだろう、嫌な顔一つせず彼女たちの次の言葉を待つ


「私たち今席捜してて良かったら隣いいかなって」



「あ〜…うん」


だが、それを聞いて歯切れ悪く返事をした茶髪青年の紫水晶の瞳はコーヒーカップを片手に持ち無表情に窓の外を見てる碧髪を持った青年へと向けられた
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