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□【消せない記憶】
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「アスラン。俺、アスランの事好きだよ」
優しく見つめられ、アスランは虚ろな瞳にシンを映し出した。
感情が無くなってしまったアスランはまるでお人形のようにただ言葉を聞いているだけで何も答えない。それでもシンは続けた
「アンタに記憶が無くったっていい。また俺のこと、好きにさせればいいだけの話だから。だから俺が必ず、アンタを助けてみせる。それまで待ってて」
自分に言い聞かせるように強い意思を言葉に含め、そっと微笑みかけた。
ぎゅっとアスランの手を握る。こんなにも体温は温かいのに…
言葉すら聞けないだなんて…

でももう泣かない。
そう決めたシンは口端をきゅっと結ぶ


待ってろよ、キラ・ヤマト
俺が必ず、アンタを―――






黒幕は黒キラさまだ。シンとアスランの仲に嫉妬したキラが何かしたのでしょうね。思いっ切りSEED本編とかけ離れたパロなような話とも云えないような話


優しく、好きだよ。って言うシンが書きたかっただけなんですが何故かこんなにも痛々しい話になってしまった…。
ちょっと前まで生意気シン押しだったのでちょっと感じを変えてみました。ちなみに『人形』ではなく『お人形』なのはそっちのほうが可愛らしい感じがするからと言う理由だったりします。

これからアスランを取り戻す為にシンとキラが対決するのですね(笑)

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