小説

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ねぇ、もう一度


その声を聞かせて下さい










   」










始めに聞こえたのは ヒュっと酸素を吸い込む音。

次は スースーと微かに空気が漏れる音。


「ねぇ、」

「…‥っ…」

「ねぇ、サスケ」



喋れないの?




沈黙は、肯定。


「声、出ない?何で?」


何でそんな、顔してるの?



「アンタが泣きそうな顔してるからでしょ」


サスケ君が困ってるじゃない、と。

戸を開ける音と同時に 盆に水の入ったコップと薬を乗せたサクラの声が部屋に響いた。


音のする方へ首を捻れば 丁度盆が視界に入って。

その薬を見た途端 ナルトの顔が青ざめる。


「サクラちゃん何その薬!サスケ死んじゃうってば?!」

「ばか」
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