小説

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その髪の漆黒だとか

その掠れた声だとか


愛しいのは本当、でも、




偽者は いらない










倦怠 虚勢 等生










出会いは衝撃的だった。

何しろ初対面の相手にブスと称された経験など、この余りにも短過ぎる人生の中には無かったからだ。

だから、憤慨した。

けれど同時に新鮮でもあって。



「ね、ナルト。サイってさ」


サスケ君にちょっと似てるね。


抱いたのは興味。

好意、ではなく。好奇心。


「声とか雰囲気とかさ、」


そう思わない?
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