企画
□葛藤
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葛藤
「はぁ・・・。」
今年の春に新任として、この学校にやってきた数学教師である土方十四郎は深いため息をついた。
「どうしたんだ??トシ。怖い顔して。」
「あぁ・・・近藤先生ですか・・・。」
声をかけてきたのは幼馴染で先輩の体育科教師の近藤勲だった。
「なにか、問題でもおきたのか??」
「いぇ・・・何もおこってませんよ。」
「本当か??なんかあったら、いつでも相談しろよ。」
近藤はにっこりと笑って土方の肩をぽんと叩いた。
『はぁ・・・相談できるかっつーの。』
土方に深いため息をつかしている原因・・・。それは・・・
「土方せんせぃ〜。」
「はぁ・・・どうしたんです??山崎先生・・・」
同じく新任の社会科教師の山崎退が土方になきついてきた。
「2ーDの問題児がぁ・・・。」
「はぁ・・・やつらが、どうした??」