焦がれるだけの強さより


□特別補習授業? 宣告編
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朝の死武専、上弦月組。


その日のティアは、どことなく浮かない顔をしていた。


「ティア、何かあったの?」


エンディはティアの顔を覗き込んだ。


いつもならロングが来た途端にいじるのは彼女のはずなのに、


今日はため息をついてばかりだったのが気になって。


「……エンディ、ちょっと聞いていい?」


「どーぞ」


「あのさぁ、」


一瞬言葉を切り、続ける。


「武器が、職人に愛想尽かすのって、どんな時?」


――エンディは、きょとんとティアを見つめ返すと、


「……あっはははは!」


高らかに大笑いした。


「あたしなんか、愛想尽かしっぱなしよ?


もう何で一緒にいるのか解らないぐらい!」


ふと、ロングが身震いして振り向いた。


しかし、エンディは気にもせず。


「ねえ、もしかして、フェルマータと上手くいってないの?」


ティアは、躊躇いがちにぎこちなく頷いた。
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