えっと・・・
色んな小説書きますが、主は最遊記や三國志、戦国史のオリジナル物語とさせていただきます。
リクエストも受け付けております。(なるべく上記の3つの中からの内容でお願いしますです)
小説
この世界は荒んでいる。
オロチが出て以来安定していた世の中が再び動き出した。
「行くぞ、三成。父の命によりオロチを討つことになった。」
そう言ったのは魏軍の中でも美男子の曹丕である。
「全く、オロチも面倒なことをしたものだな。」
三成がいつもの生意気な口調で言った。彼も美男子であり自分でもそう思っている。容姿の悪い人間は徹底的に拒んだ。
いざ戦場に行くと魏軍が押されていた。
「面倒だが仕方あるまい。行くとするか。」
三成は愛用している『大一大万大吉』と書いてある扇を持って曹丕と共に出陣した。
「敵の大将は董卓だそうだな。」
曹丕がぼそっと呟く。
「何っ董卓だと?何で俺があのような顔の悪い男を相手にせねばならんのだこの武器が汚れるではないか(俺の顔にも傷が付く。)」
そう言って三成は戦を拒否した。
「もう行くしかあるまい。準備をしろ、三成。」
曹丕は無理にでも三成を連れて行くつもりだった。
三成も仕方なくついてきた。もう辺りは味方の死者が大量だった。
「なんと無様だ。使えぬ奴等だ。」
三成がその様子を見てふと呆れて言った。
「ということは、我らは救世主ということになるな。」(何か違うぞ・・・。)
そして曹丕は馬で走り出した。三成はそれに続く。

ある時曹丕はこんなことを口にしていた。
「戦隊物がしたい・・・。」「っ
三成はその時は、
(まさかこいつは見かけ倒しのぼっちゃまか・・・・・。)
とりあえず信じるようで信じていなかった。
何故かは知らないがいつの間にか三成は曹丕の面倒見をしていた。
そして今それがまさに現実化しようといているのかと三成は気が気ではなかったのだった。
「待て、お前まさか戦隊物をやるとか言い出すんじゃないだろうな。」
三成はもうとにかく戦隊物だけは勘弁してほしいと願うばかりの気持ちで聞いた。すると曹丕はあろうことか、
「なんだ。貴様はやりたくないのか。」
・・・そう言った。
(やりたいわけねぇだろ)心の中に三成の突っ込みが響き渡る。
「返事がないなら協力するのだな。では仲間を・・・」「待て誰がやると言ったふざけるな
三成が大声で叫んだ。
「何を言う。貴様はすでにやると決まっているのだ。さっさと仲間を集めて来い。」
「何で俺がこんなことを」そうぼそっと言うと仕方なく馬の歩を進めた。
とりあえず戦隊物が好きそうな人間を探すことにした。すると早速・・・。
「美しく散りなさい
と叫びながら戦うなんとも馬鹿げた奴がいた。その名も・・・。
張コウ・・・。
(あいつならやるな。)
そう確信して張コウのところに駆けていった。
そして張コウがこちらに気付いて、
「あぁ。あれはまさしく三成殿。何と美しい。」
そう言ってさらに暴れだした張コウ・・・。
何か勘違いをしているようだ。援軍ではあるがいかにも共に美しく舞いましょう的な体の動作で訴えかけてきているような気がしてならない。
「張コウ、戦隊物は好きだな?」
三成は張コウに聞く。(しかも付加疑問。)
「戦隊物?美しいのですか?その戦隊物は。」
三成は不本意ながらも仕方なく、
「もちろんだ。」
としか言えなかった。と言うより、言わざるを得なかった。
それならばと張コウは喜んで仲間になってくれた。
残るはあと二人。
三成は誰にしようか考え続けていた。
そして敵を倒しつつ進軍しつ仲間を探す三成と張コウ・・・・・。
そして暫く進むとでかい武器を振り回しながら戦う武将を発見。早速近づいて行くと、それは体のでかいパワフル男・許チョである。「許チョ
三成は叫びながら許チョに近づく。
「なんだ。三成でねぇか。どうしただ?」
許チョはのほほんとした口調で言った。
「貴様に戦隊物の仲間になってほしい。」
三成は率直に言った。すると許チョは、
「いいけど、レッドじゃないとオラ嫌だ。」
困った顔で許チョはそう言った。
(なんというどうでもいい欲望を持っているのだこの男は)
そう思うと三成はふと、
(ちょっと待て・・・。確実に曹丕がレッドをやるとして・・・これはヤバイな・・・何とかしてこのデブを説得せねば・・・というより似すぎだろ兄弟でもあるまいに・・・)
そう考えると三成は張コウにこの事を曹丕に早急に伝えて来るように言った。
「とにかく、貴様は何故レッドがよいのだ?」
すると許チョはさらっとこう言った。
「だって、オラ目立ちたいだよ。」
(やっぱり似ている・・・。随分変な部分だけ似てる奴等だな・・・というより自分の君主を差し置いて親衛隊の身分で頂点に立とうとする余分な根性がすごいだろ・・・)
三成はそれを考えると溜め息ばかりが漏れてくる。
第一どうして自分がこんなやりたくもないもののためにこんなことをしているかさえ分からなかった。
張コウは曹丕のもとへ急ぎようやくたどり着いた。
「曹丕殿許チョ殿がレッドがいいと言って止みませんどういたしましょうとの三成殿の言葉でございます。」
「そうか。面白い。ならばブルーで良かろう。ブルーも目立つ役だ。」
曹丕はそう言って張コウにこれを許チョに伝えるように言った。張コウは来た道を引き返して行った。
「三成殿
遠くから声が聞こえた。張コウである。

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