□パニョ日記2
1ページ/3ページ

〜パニョ編〜



そう…事件はいきなり起きた

誰も気付かぬ間にゆっくりとそれは起きていた




…背が伸びた!!!!!


生まれてこの方
云数年(本人も正しくは知らない)

伸びることもないと思われていた背が伸びたのだ

これは我が偉大なる父
聖明にお知らせしなくてはいけない…!!!



『聖明vV
僕ねっ僕ねっ
背が伸びたんだよ!!!!』



こけ(転んだ)
ずざざざ(顔面摩ったらしい)




なんだ…?
なんか踏んだ…?




!!!!!!!!???



紛れもなく足元に可愛らしく横たわっているぬいぐるみは…
僕の身体じゃないか…!?

なぜ!?

僕はここに存在しているというのに…



はっまさかっ



「風真vV
ただいまぁお土産にチョコレート買ってきたよvV
甘さ控えめだから…
風真でも食べれると思うよ」



愛しのダディvV
でも待て

僕は風真なんかじゃないのに僕に向かって声かけてる…?



そういえば指が何だか人間っぽい…
頭も何だか髪の毛ある
サラサラ…



!!?
触覚発見!!!
この身体は風真のだ!!!


「あれ…風真?
顔真っ青だよ?
大丈夫?」

「え…?」


って!
聖明の顔が真ん前にあるよっ
(いつも話すときは僕たちこんな感じだけど)


「あれ?
急にどうしちゃったのかな?
顔真っ赤にして」

「だって…聖明が…」


どうしようっ
何だか恥ずかしいよっ


ぽこぽこ…ぽこぽこ…


何だか叩かれている感触?





僕の身体が攻撃してる

…もしかしてこの中身…風真…?


にやり


今日はこの身体を使って聖明に甘えちゃうもんねvV
(元に戻るということは考えていないらしい)


「聖明vV」

「ふ…風真…っ!?」


こんなふうに急に抱きついてみちゃったり♪


「僕ねっチョコレート食べるvV」

「は…初めてそんなことを風真から言ってくれた…(涙)」


食べ物を食べてみるとか♪
(ぬいぐるみだったから食べたことない)


「聖明vVありがとうvV」

「!!!?///(悶)」


今まで言いたかったことを言ってみたり♪


「あれ…パニョ君?
どうしたんだい?
可愛らしく服なんて掴んじゃってvV」


ぬっ
風真めっ
いったい何をする気だ?


「甘えたいのかvV
可愛いやつvV」



いやぁぁぁぁ(涙)

僕のお父さんにに抱きつかないで!!
(正確には聖明が抱きついている)


もう僕ぬいぐるみのままで良いもん
うわぁぁんっ




きゅう。




う?
何だか暖かい

聖明に抱きしめられてる?
それにこの身体のもこもこ感…

元の身体に戻れたぁぁ(涙)

よかったよぅ(泣)


「おい…
聖明…そのぬいぐるみよこせ
そして忘れろ
今すぐ忘れろ
お前の記憶なくしてしまえ…っ」


「ふ…風真く…ん?(汗)」



がこっ!




あ、壁に穴が・・・

「ふふ風真・・・話せばわかるっ(?)」


「問答無用!!!」

「や・・・やめ・・・」


ごす

「ふ・・・風ま・・・っ」


どん



「小賢しい!!逃げるな!!!
頭殴らせろ!!!!」



・・・

今日もこうして平和に終わっていきますのです
BY パニョ
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ