□パニョ日記
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僕の名前はパニョ

一見、ただのぬいぐるみ

でも、その真の正体はっ

…動いちゃったりするのです


「あ〜れ?風真(ふうま)ぁ私のパニョ君、知らない?」


あ、今僕のことを探しているのはパパなのです

名前は聖明(せいめい)

僕を作ってくれた人

僕のパパは名医さんで、困った人を助けるために旅してるの


パパァ

僕はココにいるよ〜


「あ?そこらへんにいるだろ」


この無愛想な少年は風真

パパの助手として一緒に旅してるの

実は彼はまだ、僕が動くことを知らない

二・三度歩いているところを目撃されたけど…すぐ止まったからバレてないもんっ

正直、僕はこの人苦手です…


「風真ぁ…パニョ君いないよぅ(涙)」


パパが泣いてる!

僕、ここにいるよっ


「あのクマなら歩いてどっか散歩でもしてんだろ」


ガーン

バレてるし…


「パニョ君カムバァ〜ク!」

「人の話聞けよ(怒)」


あ、風真さんキレそう…

パパっ

早く気付いてぇっ


「風真!これは大事件だ!パニョ君が誘拐された!」

「はぁ?っておい!どこ連れて行くつもりだ!?」


あ〜また始まった…

パパの真剣に不真面目な行動


「何を言ってるのだね?今から事件解決しに行くのだよ」


うわ〜…

最高に良い笑顔してるよ…

「……一人で遊んでてくれ…」


風真さん呆れて青ざめてるよ…

ご苦労さま…


「遊びじゃないもん!真剣だもん!」


パパァ(涙)


「余計たち悪いわ!!」

「いや〜ん♪ゲフっ」


あ、終に風真さんに殴り飛ばされたよ


「一度死んでこいっ」

「はぃ…」


怖いよ(震)


「あ」


あ(汗)


「おい…聖明」

「ぅ〜…なんだい?風真ぁ…」

「あの外にぶら下がってるのって…クマじゃないか…?」




「「………。」」



「そういえば…洗濯して干してたんだっけ…えへ」

「っ(怒)」


僕のパパはこんなんです…(涙)

早く洗濯バサミ取ってぇ

耳が痛いよ…


完!!!(風真編に続く)
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