駄文

□愛してるって言えたなら
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愛してるって言えたなら






愛してる…


その一言さえ言えたなら



お前ともっと近づけるのに…







「なぁ、ネジ?今日、暇か?」


少し遠慮がちに聞くと


「あぁ、暇だ」


と優しく微笑み返してくれる。


そんな優しさが嬉しかった。




「じゃ、じゃあ一緒に修業しようぜ!」


オレが嬉しくて思わず立ち上がると


ネジはクスクスと笑いながら「あぁ、いいよ」と言ってくれた。


オレはネジに笑われたと赤面しながらネジと演習場に向かった。






演習場に向かう途中、ネジが話し掛けてきた。


「サスケは修業が好きなんだな?」


オレはその言葉に耳を疑った。


「は?何で?」


するとネジはニコリと笑い


「いつもすごく嬉しそうな顔してるぞ?」


と言われた。


(それはお前のときだけだ…って言えたらなぁ…)


オレは心の中でため息をつきつつ、ネジを見た。


曇りのない純粋な白い瞳、

さらさら風になびく長く綺麗な黒髪、

触り心地の良さそうな白い肌…



とにかくお前が持っている全てが好きで…


オレに向けてくれるその笑顔をオレだけのモノにしたいと思ったこともあった。


でも、オレは臆病で…


「おーい、サスケーどうしたー?」


素直な気持ちを伝えられるのはいつになるやら…


「あぁ、今行く」




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