疾風と繰り返される旋律(小説)
□〜12月19日〜
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〜ダイゴSide〜
泉「わ〜♪二人とも似合ってるね♪」
泉が姉さんとヒナギクを見ながら言う
姉さんはいつものパーティー用の真紅のドレスでヒナギクは純白のドレスだ
あんたは今から結婚式ですか?というツッコミは無しにした
レイナ「ふふ♪ありがとう♪」
ヒナギクは何も言わずに顔を赤くしている
ダイゴ「まったく・・・命狙われてるかもしれないのに余裕だな・・・」
泉「うん♪だってレイナさんが来てくれてるもん♪」
泉はそう言って姉さんの腕に抱き着いた
姉さんの腕は剣を振る人間の腕とは思えないほど華奢で、下手したら泉ともそう変わらないかもしれない
ダイゴ「ところで虎鉄君はどうした?」
虎鉄君とは、瀬川家の執事で泉の双子の兄らしい
泉「外の警備に行ってるよ♪」
そう言う泉はまだ姉さんの腕を離さない
ヒナギク「さっきから他の執事やSPの方々が見えないけど・・・」
泉「み〜んな外の警備だよ♪屋敷の中の警備は三人だけだよ♪」
まだ・・・離さない
ヒナギク「それで大丈夫なの!?だってもしかしたら命が狙われてるんでしょ!?
その前にいい加減離れなさい!」
泉はヒナギクによって姉さんの腕から引きはがされた
レイナ「逆に会場内を警備で固めてしまうと招待された人達は不審に思うし気分を損ねるだろうからな」
ヒナギク「なるほど・・・なかなか難しいんですね」
俺は会場を見渡した
会場にはたくさんの政治家などが来ている
この中に瀬川家の命を狙う人間がいると考えると気分が悪くなる
いつか自分も命を狙われたりするのだろうか・・・
レイナ「私はそろそろ単独で行動させてもらう
二人は泉の近くで護衛してくれ
危なくなったら泉を連れてすぐに逃げるんだぞ」
ダイゴ「はい!」
レイナ「こんなこと言うのはどうかと思うが、私はここにいる政治家達の命よりもお前達三人のほうが大切だからな・・・」
姉さんは微笑んでヒナギクと泉の頭を軽く撫でた
泉はすごく嬉しそうな顔をしているがヒナギクはどうしたらいいのかわからないでいる顔をしていれる
レイナ「ダイゴ・・・」
ダイゴ「?」
最後に姉さんは俺に微笑んだ
レイナ「まかせたぞ・・・」
ダイゴ「・・・はい」
俺は小さく返事をした
そして姉さんは俺達から少し離れたところをから護衛するらしく、俺達から距離をとった