疾風と繰り返される旋律(小説)
□〜12月17日〜
1ページ/9ページ
杉並「なかなかの進み具合だ・・・これなら当日までには余裕で間に合うだろう・・・」
ダイゴ「ああ・・・誰も問題を起こさなければな・・・」
クリパの準備は順調に進んでいる
メニューを決めたり家具の配置、組立などは三千院家からいろいろと届いてからだ
まあ本当に問題が無ければいいんだが・・・
杉並「心配するな・・・クリパ当日までは何もしない・・・」
ダイゴ「だといいけどな・・・」
ちなみに生徒会の集合はまだかかっていない
まあ今は杉並やクラスの問題児達の監視が目的でもある
これも生徒会の仕事の一貫と言えるだろう
ダイゴ「まあ週末なんだ・・・何も問題なんて起こさないでくれよ・・・」
杉並「フ・・・わかっている・・・俺とてこんな所で捕まりたくないのでな・・・さて、俺達も何か出来る事はないか探そうではないか・・・」
ダイゴ「そうだな・・・と言ってもやることったって・・・」
杏「あるわよ・・・」
突如杏が俺の前にやってきた
杉並は既に別の場所の手伝いをしている
ダイゴ「やることって?執事の訓練ならもう必要無いけど・・・」
ついでに渉や小恋はハヤテから執事について学んでいるようだ
杏「もちろんわかっているわ・・・ついでに料理のほうも心配無いものね・・・」
ダイゴ「じゃあ何が・・・?」
杏「執事服のデザインよ・・・」
ダイゴ「それって俺のやることか?
杏「ええ・・・あなたなら他の人よりもまともな案が出そうだから」
なるほど・・・たしかに渉なんかよりはまともな案は出せるだろう
ダイゴ「まあいいけど・・・」
杏「あと、一つ条件があるのだけど・・・」
ダイゴ「なんだ?」
杏「男女で衣装を変えてほしいのだけれど・・・」
ダイゴ「まあいいけど・・・それならウチで使ってた執事服と三千院の執事服でいいか?」
杏「ウチで使っていた?」
ダイゴ「・・ぁ・・・」
ヤバイ・・・口が滑った・・・
杏は少しこっちを眺めるように見ていたが
杏「かまわないわ・・・出来ればサンプルのような物が欲しいのだけど・・・」
わかってくれたのか、こちらの発言は流してくれたみたいだ
ダイゴ「わかった・・・じゃあ三千院と・・・ウチの祖父母の屋敷に連絡しておくよ」
杏「じゃあ頼んだわよ・・・」
ダイゴ「まあ任せておけって・・・」
俺はそう言っていったん教室を出る事にした