疾風と繰り返される旋律(小説)

□〜12月17日〜
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杉並「なかなかの進み具合だ・・・これなら当日までには余裕で間に合うだろう・・・」

ダイゴ「ああ・・・誰も問題を起こさなければな・・・」

クリパの準備は順調に進んでいる

メニューを決めたり家具の配置、組立などは三千院家からいろいろと届いてからだ

まあ本当に問題が無ければいいんだが・・・

杉並「心配するな・・・クリパ当日までは何もしない・・・」

ダイゴ「だといいけどな・・・」

ちなみに生徒会の集合はまだかかっていない

まあ今は杉並やクラスの問題児達の監視が目的でもある

これも生徒会の仕事の一貫と言えるだろう

ダイゴ「まあ週末なんだ・・・何も問題なんて起こさないでくれよ・・・」

杉並「フ・・・わかっている・・・俺とてこんな所で捕まりたくないのでな・・・さて、俺達も何か出来る事はないか探そうではないか・・・」

ダイゴ「そうだな・・・と言ってもやることったって・・・」

杏「あるわよ・・・」

突如杏が俺の前にやってきた

杉並は既に別の場所の手伝いをしている

ダイゴ「やることって?執事の訓練ならもう必要無いけど・・・」

ついでに渉や小恋はハヤテから執事について学んでいるようだ

杏「もちろんわかっているわ・・・ついでに料理のほうも心配無いものね・・・」

ダイゴ「じゃあ何が・・・?」

杏「執事服のデザインよ・・・」

ダイゴ「それって俺のやることか?

杏「ええ・・・あなたなら他の人よりもまともな案が出そうだから」

なるほど・・・たしかに渉なんかよりはまともな案は出せるだろう

ダイゴ「まあいいけど・・・」

杏「あと、一つ条件があるのだけど・・・」

ダイゴ「なんだ?」

杏「男女で衣装を変えてほしいのだけれど・・・」

ダイゴ「まあいいけど・・・それならウチで使ってた執事服と三千院の執事服でいいか?」

杏「ウチで使っていた?」

ダイゴ「・・ぁ・・・」

ヤバイ・・・口が滑った・・・

杏は少しこっちを眺めるように見ていたが

杏「かまわないわ・・・出来ればサンプルのような物が欲しいのだけど・・・」

わかってくれたのか、こちらの発言は流してくれたみたいだ

ダイゴ「わかった・・・じゃあ三千院と・・・ウチの祖父母の屋敷に連絡しておくよ」

杏「じゃあ頼んだわよ・・・」

ダイゴ「まあ任せておけって・・・」

俺はそう言っていったん教室を出る事にした
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