≡dream≡
□透明
1ページ/5ページ
…あ、またか…。
私は縁側に腰掛け、小さくなっている目立つ赤髪の男に近づいた。
「よっ!どうしたの恋次!
こんなとこで落ちこんで!
またフラれた!?」
「……はぁ…。」
「あ、図星!?
まぁ、ドンマイ!!」
「…ちげぇよ。」
「え?違うの!?
…じゃあずっとすきな子がいるけど、思いを伝えられないとか!?」
「…はぁ……。」
「あ…今度こそ図星か…。」
…こんな会話もう日常的。
ここではいつも落ちこんでいる恋次だけど、私はその恋次を見ていつも安心する。
「恋次はまだ誰の物でもないんだ。」って…。
恋次が1人の子を昔から想っているように、私も昔から恋次を想ってる。
…おもしろいね。
私の好きな人は別の人が好きとか…
ハハ…
笑えない。
.