〜その他〜

□僕の手
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 小さな僕の手


 寂しがりやなこの手は温もりを求めて彷徨っていた


 そして 君を見つけたんだ


 君の傍はとても温かくて 居心地がよかった


 だから僕は君に触れたくなって手を伸ばしてみた



 ―ヒュン


 あれ?
 伸ばした手はなぜか空を切った


 もう一度君に手を伸ばす


 でも まるで虚像のように掴めない


 どうして?
 君はそこに居ないの?
 

 ああ この手は無力だったんだね


 嘘と本当の区別もつかないくらいに

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