お話
□イッツ・ア…
1ページ/9ページ
10月10日
さて、何の日でしょーか?
〜イッツ・ア…〜
今日は俺の誕生日。
その日が近づいてくる度に、どきどきそわそわ。
昔は誕生日だなんてどうでもいいもんだったけど、あいつらと出逢って初めて祝って貰った日。ほっこりと胸があったまるのを感じた。
何コレ?
誕生日って、何かすげー。
理由なんて分からないけど、あいつらの笑顔とか不格好な手作りケーキとか。そんなの見てたら幸せな気持ちになれた。
今年はどんな誕生日になるんだろォなって密かに楽しみにしてたのに…当日になっても二人から何も祝いの言葉がないんですけど。
プレゼントとかケーキとか買いに行ったり作ったりする様子もない。
忘れてんの?
「10月10日って言ったら…昔東京オリンピックが開催された日ですね」
「はいはい!体育の日アル!みんなお休みヨ」
「神楽ちゃん、体育の日はもう10月10日じゃなないんだよ」
「そんなの横暴ヨ!みんないつ休むアルか」
「ちゃんと別の日に移ってあるから」
あとは…銭湯の日に釣りの日、トレーナーの日、冷凍めんの日、缶詰めの日…と新八と神楽交互に言っていく。
お前ら何でそんなトリビアあんだよ。
つーか、俺の言ってほしい日が全く出てこないんですけど。
銀さんふてくされちゃうよ。
_