お話

□hand to hand
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手と手を合わせて


…続き何だっけ?




〜hand to hand〜
新side





買い物から帰る途中で銀さんと出会った。
今日は特売で荷物が重たいから、一個持ってくれと頼んだら案外素直に持ってくれて驚いた。






並んで歩いて帰る。






歩くごとに銀さんの左手が僕の右手に当たる。






銀さんに荷物を渡したから用が無くなった右手。






さっきまで物を持っていたから、何となく寂しくて。







銀さんと手繋ぎたいなァ…








自分から繋ぐのは、恥ずかしくてちょっとだけワザと銀さんの手に僕の手を触れさせてみる。







何度もやったのに、銀さんは一向に気づいてくれないし、握ることなんて叶わない。









だんだんムカついてきて、これなら分かるだろうって強さで銀さんの手を叩いてみた。








けど、完全に無視。








とうとう手に糖分がいったのか。
だから感覚がないんだ。
かわいそうに。









いらいらして、こうなったら恥を忍んで自分から繋いでやる!と思ったけどやっぱり恥ずかしくて。









むんむんと悩んでると触れる少し冷たくて大きな手。










下を見れば、繋いだ手と手。






上を見れば、ウザイくらいにニヤニヤする天パ。








驚いて、でも繋がった手が嬉しくて。






銀さんの手を引っ張って前を走った。






後ろから何か言ってるけど、こんどはこっちが完全無視だ。








銀さんが追い付くまでに顔に集中する熱をどうにかしなくちゃ。










赤くなった僕を見てまたニヤニヤする銀さんの顔を見るまで後少し…。










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