お話

□あいらぶマミィ!
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いっぱい

いっぱい


〜あいらぶマミィ!〜
09新八誕




新八が帰った万事屋でゴソゴソと銀色とピンクが動く。


「ちょ、何それ?」


銀色がピンクの手元を覗き込むと、四角い折り紙に所々規則正しく穴が開いてあった。


「知らないアルカ?提灯アル」

「いやいや。ソレは七夕飾りでしょーが。わっか作ンだよ。わっか」


色とりどりの細長く切った折り紙の端に糊をつけ端と端をくっつける。
さらにそれにまた短冊切りの折り紙を通し、一連の流れでまた輪を作る。
大変地味な作業だ。


「新八喜ぶかナ?」

「ビックリさせてやろうぜ」

「当たり前アル」


くすくす笑う親子は当日に思いを馳せる。
きっと新八は驚いてくれる。大きな瞳をさらに大きくして。
そのあとは手作りのケーキを家族で食べるんだ。
特別に食べさせてやろう。
きっと楽しい一日になる。
思い出に残るような一日にするんだ。





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