お話

□101回と1回
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誰にだって、秘密事はある。

小さいもの

大きいもの。


いろいろ。




〜101回と1回〜





「銀さん、好きですよ」

「またかよ。はいはい。わァったよ」


ひらひらと手をふり適当にあしらう銀時を見つめながら、新八は満足げに笑う。


今でさえ、軽くあしらっている銀時も初めて新八に告白されたときは戸惑いもした。
女っ気がない戦場じゃあ、男とねんごろになるヤツもいたし、今じゃそういう人も多い世の中だ。
しかし、銀時は無類の女好きだ。
これが、女であるなら考えものだっただろうが一回りも年下、しかも同性となると話は別。
考えることもなく、銀時は新八の気持ちを受け入れなかった。


この最初の告白から数ヶ月後、再び新八は銀時に「好きだ」と言い始めた。
銀時は、その気持ちには答えられないと何度も伝えようとしたが、新八は満足したように笑うだけで返事を求めようとはしなかった。
ならば好きにさせておいていいんじゃね?と、勝手に自己完結をし今日にいたる。




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