お話

□太陽
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やっと見つけた
もう離さない
離せない


俺たちの

私たちの




〜太陽〜







夢を見た。
真っ黒な世界でたった独りで佇んでいる。
目の前には見知った人の姿。
暗くて誰だか分からないが、とても大事な人だと言うことは分かる。
手を伸ばしても届かない。
届かないなら近づこうと足を動かしても、縫いつけられたように動かない足。
いくら声を出して名前を呼んでも、聞こえてないのか振り向いてもくれない。
だんだん遠ざかるその人。
悲しくて、カナシクテ
寂しくて、淋しくて、サミシクテ
独りそこにうずくまる。


何もない。

音も聞こえない。


もうきっとこの空間から逃げられないのだと思った。




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