お話

□変態むっくー
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大好きだから
大好きな人のだから
どんな形でも

側にいたいのです


〜変態むっくー〜




るんたっ
るんたっ

骸は機嫌よくスキップをしながら愛しの綱吉の姿を捜す。


僕の綱吉くんは一体どこにいるのでしょう?
今日こそは綱吉くんのアレを手に入れなくては。

あぁ、早くあの大きな蜂蜜色のように甘くとろけるような瞳に僕を映して欲しい。
可愛らしい口で名前を呼んでもらいたい。
そして、怒鳴って欲しい…
睨みつけて欲しい…


くふふ。
考えただけで体が疼きますねぇ。


おや?
あそこにいるのは綱吉くん!
気に食わない忠犬もいるようですが、気にしません!
あれはきっと僕に嫉妬して欲しいという綱吉くんからのメッセージです。


「つっなよっしくーん!」

「げっ…骸」


くは!
そんな嫌そうな顔しないで下さい。
ぞくぞくしちゃうじゃないですか。


「てめェ、何しに来やがった!」


キャンキャン吠える犬ほど五月蝿いものはありません。
殺して差し上げたいところですが、綱吉くんの体に他人の血が掛かるのは喜ばしいことじゃありませんね。
でも、赤く染まるキレイな綱吉くんもまた素敵…


「にやにやして気持ち悪いんだけど…」


おや?
どうやら無意識のうちに顔がにやけてしまったようです。


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