お話

□最強?最凶?
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沢田ってさぁ、ダメダメのくせになんかスゴいんだよ。
あの獄寺を従えてるし、山本だって側にいる。
笹川のお兄さんもいるし、他校のヤツだって。
一番スゴいのはあれだよな。
並盛一怖い人が沢田には甘いってこと。
あれ?ってことは、沢田が並盛一怖い人?
いや、ないないない。


(クラスメイトB君の証言より)



〜最強?最凶?〜



麗らかな午後。
お昼も食べてお腹がいっぱい。先生の声がお経のように聞こえる。
窓から心地よい風が吹いてて…ヤバい、寝る…。

眠りを誘うには十分な環境に綱吉の頭は貧乏揺すりを開始した。
目なんて開けておくことに集中しないと閉じきってしまいそうだ。
野球好きの親友も同じような状態になっているみたいだし、問題を起こしやすい自称綱吉の右腕は既に夢の中へと旅立っている。
他にも何人か寝ている人がいた。
これだけ寝てるんだから、もう一人くらい寝ても同じじゃないだろうか。
重くなる瞼に逆らうのは辛い。
頭に入ってくる言葉はお経だ。
聞いても意味がないし。
意識を手放すのは簡単だった。
夢の世界に身を置いた綱吉がこれから起こることなんて知ることもない。







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