お話
□わんにゃん
1ページ/5ページ
知ってる?
ペットってお店で買ったり、親切な人から頂くいたりするものなの!
それなのに、押し売りだなんて…
しかも!人型って何!?
意味分かんない。
オレは飼うつもりなんてなかったのに。って、痛い!
何するんですか雲雀さん!?
ちょ、骸も!
あー…こんなペット嫌だ
〜わんにゃん〜
「綱吉くん、綱吉くん。チョコはどこですか?」
「綱吉、紅茶淹れて」
「はいはい…」
何でオレが!
ぶつぶつ文句を言いながらも言われたことをやってしまう綱吉は根っからのパシリ気質と言えるだろう。
「はい、骸」
「ありがとうございます」
骸と呼ばれた長身の男は頭に黒い獣耳をつけ、ふりふりと大きな黒い尻尾を振りチョコレートを受け取った。
「綱吉、僕のは?」
「雲雀さんのは今、湯を沸かしてます。もう少し待って下さい」
窓側のソファに寝転がり悠々と過ごす、雲雀という男も頭に黒の獣耳をつけ、猫のような長い尻尾を揺らしている。
_