お話
□狂気
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暗い
暗い闇に閉じ込めて
ずっと
僕だけのものにしたら
君はどんな顔をするだろぅ
〜狂気〜
ゆっくりと、柔らかな髪に指を絡ませる。
事情後で疲れたのだろう。
深く寝入っている。
これでもかと泣かせて。体を貫いて。欲望をぶちまけた。
体を重ねる度に、ドラッグのようにハマっていく。
何度やっても足りない。
指に絡む温もりに、自然と吸い込まれるように顔が近づく。
鼻にかかるのは、甘い匂い。
太陽の匂い。
愛しい匂い。
「ねぇ…」
どうやったら、僕だけを見てくれる?
君の周りは煩くて、いつも誰かが側にいる。ホント。邪魔だよね。
いっそのこと、閉じ込めてその足を切ってしまおうか。
泣いて叫ぶ君もそそるのだろぅなと考える僕は狂ってるのだろぅ。