企画
□family&steady
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「家族と思っていいんですからね」
あいつはそう言ったんだ。
〜family&steady〜
「新八ー!銀ちゃんがまたキモイヨ〜」
「今、かわいそうな人になっちゃってるからほっときなよ」
新八と神楽がなんだかひどいことを言ってる気がするが、今の俺にはまったく気にならない。
あの日から、俺の心はなんだかほかほかして気分がいいんだ。
家族…いいな。
俺が兄貴で新八が弟で神楽が妹。
両親のいない俺たちは兄弟で頑張って生活ちゅう。
ペットはもちろん定春。
うん。いい感じじゃん。
「新八ィ、神楽ァ、俺ら三人で頑張ろうなァ」
「はぁ…」
「やっぱ、銀ちゃん変アル」
二人の冷たい視線もなんのその。
俺は一人で納得していた。
いつもはだらだらしてっけど、兄貴とならったらちょっとはしっかりしないとダメだよな。
弟と妹に示しがつかない。
しかし、そう思ったときに限って依頼なんてものはこず、結局はいつも通り。
神楽はどっろどろの昼ドラ見てるし、新八は昼飯の片付け。
あー…今日も平和だねェ。
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