企画

□無断貸し出し禁止
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志村新八。

こいつは俺を惑わせる。
知らなかった感情まで教えてくれた。


いつの間にか大切になってた。

誰よりも大事なヤツなんだ。



〜無断貸し出し禁止〜








闇が世界を覆う黄昏時、一つの黒い影が道行く女の後を追う。
黒い影はうねうねと触手のようなものを身に纏い、女の方へと伸ばす。

女はそれに気づかず歩く。


ゆっくりと影は触手を伸ばしていき女の体全体へと巻きつき、そのまま女と共に姿を消した。




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今日は妙の仕事が休みであり、久々に姉弟揃って朝食を取っていた。
点けっぱなしのテレビから最近あった事件の報道が流れてくる。



「最近多いですね。女性が誘拐される事件」

「そうね。物騒だわ」

「姉上も気をつけて下さいね。夜道は危ないんですから」

「ありがとう。新ちゃん。あなたも気をつけるのよ?今は女性ばかりだけど、分からないからね」

「はい。ありがとうございます」


最近起こっている女性誘拐事件。
ブラウン管の向こうで、どこかのお偉いさんやそういった事件に詳しい評論家が今回の事件について討論していた。真選組の探し方が悪いだの、犯人は複数犯など、推測でものを話す。というか情報が少なく推測でしか言えない。
昨日も被害者が出たようで最初の被害者から合わせて昨日で10人目だ。
彼女たちが消えた場所から足取りが掴めず、真選組も手を拱いている状態らしい。
初めの被害者のときは誘拐犯から何も要求はなく女性が失踪したということで片づけられた。が、こうも頻繁に女性が失踪するとなると誘拐された。はたまた今あるネット関係ではないかと言われている。



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