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□さぁ、僕に命令してくれ。*
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※どSでどMなカヲル君
昼休み、ヒカリは鈴原と校庭で、ってんで教室でファーストとお弁当食べてたら、いきなり
「は…っ!…碇君がとても困っている…!」
なんて言ってファーストが教室から飛び出して行った。
「は?ちょ、ちょっと何!?」
わ…わけわかんない、何あの子!電波!?
そうは思っても、ファーストから出た言葉が気になったあたしは、お弁当の途中だったけど仕方なくファーストの後を追った。
「ちょっとファースト!何事よ!?」
「私の中の碇君レーダーが反応しているの」
「何よそれ?!」
「碇君がピンチの時に反応するレーダーよ」
…ダ…ダメ…話が噛み合わない…超電波…。こんな時どういう顔したらいいかわかんないわ…
それでも走っていくファーストに着いていくと、あたしたちは屋上に着いた。
「ぼ、僕そんな事…で、できないよ」
「シンジ君ならできるさ」
………………いた。本当にいた。
バカシンジとナルシスホモ。
フィフスに迫られておたおたするシンジ。…こいつらが付き合い出してもうだいぶ経つから、いい加減見慣れてきた光景。
遠くからそれを眺めるあたしたち。
何よ、別にいつもの事じゃない。
ファーストにそう視線を送ると、ファーストはもう少し様子を見るようにと視線を返してきた。
「できないよぉ…」
「ほら、恥ずかしがらずに…。やってごらん?」
「ムリだよ…できないよぉ…」
「大丈夫だから…さぁ、シンジ君」
「やだよぉ…。僕、僕、絶対できない…」
うーん…
確かに、フィフスがシンジに何か無理強いしてシンジが困ってる感じ。
「しょーがないわね…」
あたしは走って行って二人の間に割り込んだ。
「ちょっとフィフス!あんた何シンジ苛めてんのよっ!!」
するとフィフスはあたしに、蔑むような笑みを向ける。
「やぁセカンド、いきなり失敬だね君は。僕がシンジ君を苛める?…はは、冗談だろう?」
「今!苛めてたじゃない!」
「そう見えたのかい?でも現実には逆さ。むしろ僕が今シンジ君に苛めてもらおうとしていたところなんだ」
「カ…ッカヲル君ッ!」
シンジが慌てて叫んだ。
「どういう事よ」
あたしは腕を組んでフィフスの言い分を聞く事にする。
「シンジ君とさっき、SMの話をしていたのだけれど」
「な、何つー話してんのよ!」
「サディストとはどんな感じなんだろうかとシンジ君が聞くので、実際僕に対してサディスト的に振る舞ってもらおうとしたんだ」
「ど…どうやって」
「まぁ、基本的なものさ。足を気怠気に僕に差し出してもらって」
「ちょ」
「跪いて、靴下を脱がせて、足を舐めろって命令してもらおうかなって」
「………………」
………聞かなきゃ良かった。このド変態が…
ナルシスホモの上にド変態なんて救いようがないわこいつ…
あたしが黙って呆れていると、シンジが顔を真っ赤にしてフィフスに
「ほらっ!アスカだって呆れてるよ!」
なんて訴え始めた。
「だから僕カヲル君にそんな事できな…」
「諦めて良いのかいシンジ君。今ここで探究心を捨てる事は簡単にできる。でも、果たしてそれで良いのかな。」
対してフィフスは、あたしやファーストには絶対向けないような甘ったるい視線をシンジに向けると、これまた甘ったるい声でシンジを諭し始める。
「人は困難を乗り越えて少しずつ成長していくものだ。…そうだろう?シンジ君」
「う…うん」
うんじゃないわよ!何頷いてんの!?あんたバカァ!?
「もう少し頑張ってみよう?また一つ、シンジ君が人として成長する為に、羞恥という困難を乗り越えてみよう。大丈夫、僕がついてる。」
「わ、わかった…」
わ、わかったって…。バカシンジ!絆されてんじゃないわよっ!!ちょっと諭されただけであんた簡単すぎよ!!本当にバカね!!そんな成長なんかしなくていいのよバカ!!
…ああ…押しに弱いあんたはこうやって日々どんどんナルシスホモに染められてんのね…
呆れを通り越して悲しくなってきたわ。
でも目の前のバカ二人はそんな事お構いなしで、いきなりSMショーをおっぱじめやがる。
「カヲル君…」
「何だい」
「ひ…跪いて…ぼ…ぼ…僕の………く…靴、下を脱がせて…あ、あ…足を…な…舐め…」
「ハッキリ言ってくれないとわからないよシンジ君?」
「ああああ!!やっぱり恥ずかしいよぉ!!」
「さぁほら頑張って…ギャラリーもできた事だし」
「余計恥ずかしいよっ!!」
「僕に命令して、シンジ君…。」
「できないよぉムリだよぉ…」
「フフフ、それじゃあもっとハードルを下げようか。僕に四つん這いになるように命令して、その僕の背中にシンジ君が長時間座るとか。読書をするのにいいかもよ?」
「できないよ!!カヲル君にそんな…そんな事できるわけないよぉ!!」
「どうして?」
「ゆ、許してよカヲル君…!僕もうサディストの気持ちなんか知らなくていいから…一生知らなくていいからっ!!」
「ほらほら、簡単に投げ出すなんてダメだろう?さぁ、僕に命令して…?命令するんだ、シンジ、様…?」
「ひぅっ!様なんてやめてよ…っ!あ、な、何して…」
「なかなか命令してくれないから勝手に靴下を脱がせているんだよ」
「やだやだやだ!!やめて!!絶対ダメェ!!」
「ふふ…ここまで脱がせておいて放置プレイかい?シンジ様はなかなかマニアックなプレイがお好きなようだ…」
「ちが…っ、違うよ…っ!!もう、もうやめてよこんなの!!普通のカヲル君に戻ってよぉっ!!」
「シンジ様が僕に足を舐めるように命令してくれたらね」
「や…やだ…やだぁ…」
涙目でイヤイヤをするシンジにこれぞサディストと言う顔で笑うフィフス。
…こいつ…心底楽しそうな顔しやがって…。
「…どう見てもサディストやってんのはフィフスじゃないの」
「碇君、かわいい。」
今までひとっっことも喋らなかったファーストは、いつの間にかあたしの隣にいて、体育座りでバカシンジをウットリ眺めていた。…何かこいつもフィフスと同じニオイがする…
「っつーか、あんた、そもそも困ってるシンジを助けに来たんじゃないの?」
「…いいえ。碇君の困っている姿を見にきただけ」
「………………。」
………もうあんたら勝手にすればいいわ。
おわろう。
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⌒(゜▽。)ノ変態過ぎてゴメーンネッ☆
要らない情報ですがこのネタ、実は鳴滝の夢が元ネタだったりします。
カヲル「さぁ、言うんだシンジ君」
シンジ「やだ…ムリだよ…言えないよぉ…」
なんて風に嫌がるシンジ君に無理矢理卑猥な言葉を言わせようとするカヲル君…という夢を見たんです。どんだけセクハラなんだ。(鳴滝がね☆)
そしてSMといえば人間家具&足舐めは基本ですよね…うふふふ…!!(ネウロの影響受けすぎDAYO☆)
09.07.21