Short
□お料理BANBAN☆
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※カヲル君とシンジ君のお料理番組
カヲル「カヲル…」
シンジ「シンジの」
カヲ&シン「「お料理バンバン☆」」
お昼時より少し前の番組、テレビ画面の中で黒いエプロンを着けた少年たちが二人、拳を突き上げてタイトルコールした。
最初にカヲル、と優雅に口にした少年は銀色の綺麗な髪、赤い瞳に、真っ白な肌をした美しい少年で、次にシンジ、と控えめに口にした少年は真っ黒でツヤツヤの髪を短めにカットした、青い目の可愛らしい少年だ。
二人とも美少年だが違うタイプの美少年である。
そんな二人が毎日この昼時前にやる料理番組、『お料理BANBAN☆』は主婦は勿論の事、若い女性を中心に大層人気があるのだった。
*
【ある日のメニュー:麻婆豆腐】
シンジ「今日は麻婆豆腐を作ります」
カヲル「人気メニューだね」
シンジ「じゃあ、カヲル君はお豆腐を切ってくれるかな」
カヲル「お安いご用さ」
シンジ「その間に僕は挽き肉の下味を」
カヲル「切れたよシンジ君」
シンジ「速っ!!もう切ったの!?…え?それ切れてるの?何か、全然切れてないみたいだけど…」
カヲル「切れているよ、ほらこうやってつつけば」
シンジ「あっ、ほんとだ!ちゃんとバラバラになった!」
カヲル「ね?」
シンジ「凄いねカヲル君…。僕、君が包丁を握るのすら見えなかったよ」
カヲル「それはそうだよ。僕は包丁を使っていないからね」
シンジ「ええっ?じゃあどうやって切ったの?」
カヲル「うん、これはテレビの前の皆さんも是非覚えておいてほしい裏技なんだ」
シンジ「包丁を使わずに綺麗にお豆腐を切る裏技?」
カヲル「そう、それはね、こうやって」
シンジ「えっATフィールド?!」
カヲル「ATフィールドの応用だね。これを使えば簡単で、しかも包丁を汚さずに綺麗に豆腐が切れるよ」
シンジ「そんなの無理だよ!カヲル君にしかできないよ!」
カヲル「シンジ君、ATフィールドとは誰もが持っているものなんだ。君もきっとできるよ」
シンジ「無理だよっ!!」
カヲル「大丈夫、僕が手とり足とり教えてあげるからね。さぁ、」
シンジ「あ、だ、ダメだよ、何してるのカヲル君!これ生放送…っ」
カヲル「ふふふ、可愛らしいねシンジ君は…」
【しばらくお待ち下さい】
と書かれたお花畑の画面に替わり、オルゴールのメロディーが流れる。
そして番組終了三分前になると『おさらい用』に用意されていたであろう、材料の分量と作り方がテロップで流れた。
実はこんな展開はよくある事で、視聴者もそれを知っている上で人気番組なのである。
しかし最後の最後に、画面が再び切り替わりカヲルだけが映った。
カヲル「それでは皆さん、また明日」
その笑顔はどこまでも爽やかで、シンジはどうしたのかなど、視聴者に質問させないような雰囲気を醸し出していた。
おわし。
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何か一緒にお料理する二人を妄想したら萌えたので書いてみた!
(´・ω・`)書いた人のせいで微妙になった…
09.07.21