Short

□カラオケ
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※他の人そっちのけでいちゃつく二人




ある日の放課後、いつものようにカヲル君と二人で教室を出ようとしたら、突然アスカが僕らの前に立ちはだかった。

「ちょっと待ちなさい!」
「な、何だよアスカ」

やけに威圧的な物言いについ怖じ気づいてしまいながら聞いてみると僕、カヲル君を交互に指差して

「あんたたちこの後付き合いなさい!」

と言った。

「言われなくても僕らは付き合っているよ。…ね、シンジ君」
「カ、カヲル君…」

「違うわよバカホモ!この後みんなで遊ぶから参加しろって意味よ!!」

不思議そうにボケるカヲル君にアスカがすかさず突っ込みを入れて、そうして僕らは連行される事になったのだった。




***




カラオケボックスにアスカ、カヲル君、僕、それから綾波、トウジ、ケンスケ、委員長というメンバーで入った。

『ハーイ、皆さん今日はあたしのためにありがとーっ!』

入るなり早速マイクを握りしめたアスカが上機嫌で喋りだした。

「別にお前の為やないやろが」
『うっさいわね!黙んなさいよ!!』

「やかましわ!マイクで怒鳴るなや!!」
『何よ!!』

いきなり始まったアスカとトウジの口喧嘩を眺めていると、隣に座っていたカヲル君が話しかけてきた。

「シンジ君。こんな狭くて薄暗いところで何をするんだい?」
「ああ、カヲル君はカラオケ知らないんだっけ?」

「カラオケ?…ああ、どこかで聞いた事があるな…ええと…」

使徒であるカヲル君がカラオケを知らなくても不思議ではない。

でも、どこかで聞いた事があると思い出す仕草をするカヲル君に、口出ししないで待っていると、やがてカヲル君の目がああ、と見開かれた。

「そうそう、思い出した。確か…」
「あっ、カ、カヲル君?!」

そして僕の肩を抱いて自分の方へ引き寄せる。

「こうやって体と体を密着させて、お互いの目を見つめ合いながら歌謡曲を歌う事だったよね?」
「ええ…っ?妙に具体的だけどそれ違うお店のカラオケだよ…。どこから仕入れたのそんな知識…」

ほんと誰だよ、カヲル君に中途半端な知識与えたの!

「違うのかい?」
「あ、あ、カヲル君そんな顔近付けたら…」

指摘されるとちょっと残念そうな顔をして、それからカヲル君は僕に顔を近付けてきた。これじゃ、このままじゃキスしてしまう。

「シンジ君…」

っていうかカヲル君する気っぽい!

「ダメだよカヲル君…みんなに見られちゃうよぉ…」

人目とか気にしないカヲル君と違って僕は、人前でなんて恥ずかしくて無理だ。

焦って抵抗しているとタイミング良く助け舟が現れた。

『くぉらぁあッッ!!!!何やってんのよホモ〜〜〜ッッ!!!』

アスカを振り返ると、でも、他のメンバー全員が僕たちを見て思い思いの反応を見せていた。…ケンスケ、そのビデオ頼むから消して!




おわし?

+++

送信ボックスのタイトルに『王様ゲーム』って書いてあったから続きがあったんだと思う…んですが…(書いた本人が何故あやふやなんだ)

思い付きでバーッと途中まで書いてそのままずっと放置されていた為…なんだろう。続き忘れちゃった(え)

思い出したらまた書くかもです。

09.07.19
 

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