アリスの絵本
□灰雲雀
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昔、昔。
一人の女の子がいました。
名を灰雲雀(はいひばり)。
彼女の御母様は亡くなり、御父様が御再婚されました。
御父様が御再婚された相手はとても意地悪な方でした。
しかも二人の娘がいました。
その娘達も継母に似て、とても意地悪な方達でした。
当然、灰雲雀は苛められ……
苛め……
られる筈がありませんでした。
なんせ彼女は並盛一位でしたから。
苛められる筈がありません。
「咬み殺すよ。」
彼女の口癖はいつもこれでした。
そしてどこからかリーゼントの部下達やその他もろもろ……
ひょっとしたら王子様よりすごいかもしれませんでした。