アリスの絵本
□欲殺、君
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最近僕はなんかおかしいんだ。
なんか…骸を見ると…殺したくなる。
「恭弥〜」
…どうしてなのかな?
「苺食べますか〜?」
殺したくなるほど、
「洗って来ますね〜」
好きなのかな?
じっと骸を見つめる。
……殺気出ちゃってるかな?
「恭弥洗いましたよ〜」
骸が戻って来る。
真っ赤な苺を抱えて。
「恭弥、あげますよ。はい。あ〜ん。」
骸が僕の口の前に苺を持って来る。
何故か僕は口を開けなかった。
代わりに苺と骸の手を掴んだ。
「…恭弥?」
そしてそのまま
強く
握る。
「……っ恭弥っ……!?」
骸は凄くびっくりした顔をしてた。
何故なら真っ赤な苺から、ちょっと赤み掛かった汁が飛び散ったから。