アリスの絵本
□欲しいもの
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「神田。」
一人の白髪の少年は言いました。
「なんだ?」
神田と呼ばれた少年は答えました。
すると嬉しそうに白髪の少年は笑顔になりました。
そして笑顔のまま、こう言いました。
「お腹すきました。」
あんまりにもその少年らしい、要望に神田は非常に愛らしく思いました。
「何が食べたいんだ?」
「そりゃみたらしですよb」
みたらし、とはみたらし団子の事。
少年はみたらし団子が大好きなのです。
しかし、神田は困りました。
何故なら、ここの近くには売ってませんでしたから。
でも、少年があまりにも笑顔で言うので断れません。
「……分かった。」