アリスの絵本
□君のココロ。V
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最初に恭弥を気になり出したのは初めて会った時から。
あの頃の僕は世界は全て汚れているのだと思った。
だからだった。
僕の考えを変えない為に、全く汚れていない彼を否定したくなった。
真っ直ぐ僕を見つめる漆黒の瞳。
汚れを必死に探したが、なかった。
だから僕は気に食わなくて、壊そうとした。
卑怯な手を使い、彼も卑怯になればいいと思った。
でも、どんなに卑怯に戦っても、どんなに傷みつけても、彼が僕に向けるのは、
純粋な殺意。
今見たら、もうとっくに恋に堕ちていた…
、