アリスの絵本

□君のココロ。V
1ページ/3ページ



最初に恭弥を気になり出したのは初めて会った時から。


あの頃の僕は世界は全て汚れているのだと思った。


だからだった。


僕の考えを変えない為に、全く汚れていない彼を否定したくなった。


真っ直ぐ僕を見つめる漆黒の瞳。


汚れを必死に探したが、なかった。


だから僕は気に食わなくて、壊そうとした。


卑怯な手を使い、彼も卑怯になればいいと思った。


でも、どんなに卑怯に戦っても、どんなに傷みつけても、彼が僕に向けるのは、


純粋な殺意。


今見たら、もうとっくに恋に堕ちていた…



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ