アリスの絵本
□不思議の国のアレン
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一本の大きな木の下で一人の少女、否、少年がダルそうに座っていました。
少年の辺り一面には草が濃い緑色に生い茂っていて、中には色とりどりの満開の花も咲いていました。
太陽は燦々(さんさん)と照り付けていて、真夏の日差しです。
風が吹く度、草がカサカサと涼しそうな音を立てます。
そして少年の真っ白な前髪と明らか鬘な長い髪と首に付いてるリボンからフリフリフリル付きのスカートも揺れます。
少年、アレン・ウォーカーは眠そうになんとか目を開けていました。
「はぁ……気持ちいいけど……つまんないなぁ……」
スカートをなのにだらしなく開いた足。
彼は男の子だから仕方ないとは思います。
しかし、何故か内股にもなっているので、かえって変な感情を覚えてしまうでしょう。
「ああ…寝ちゃおうかな…」
こんなミニスカのドレスを着た可愛い少年が無防備に寝ているのをを誰かが見掛けたら、きっと理性が押さえられず、いろいろなんかしちゃうでしょう。
「ぉゃ…すみ……なさぃ………」
誰かに告げる訳でもなく、そう言って、少年アレン・ウォーカーは眠りに付きました。