アリスの絵本
□君のココロ。U
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あれから毎日、骸は僕の所に来ている。
「おやおや雲雀君いつも偉いですね〜」
最初は凄く拒んでいたけど、全然引かないから諦めた。
「僕は並盛の風紀委員だよ。このくらいは当然だよ。」
すると骸は後ろから抱き付いてくる。
「……仕事しにくいから後にしてくれる。」
ハッキリ言ってもう慣れた。
「だって我慢限界だったんですよ〜」
「君はいつもそれ。」
骸の手の中は温かい。
抱き締められるととても落ち着く。
今まで群れる事を嫌がっていた僕にとって、始めての温もりだった。
………だから
骸に抱かれる事は嫌いじゃない。
「後で。駄目とはいってないよ?」
「でも…でもですね……」
最近、骸の要求がだんだん高くなっている気がする。
「後で思う存分抱いてていいから……」
ハッキリいって困っている……
「分かりました。絶対ですよ?」
「はいはい。」