アリスの絵本
□君のココロ。
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それはいきなり現れて、僕のココロを掻き乱し、迷子にした。
「雲雀君好きです!!」
いきなり過ぎて最初は何なのかよく分からなかった。
「雲雀君、僕は貴方に惚れました!!」
黒曜の制服を纏い、悪趣味にパイナッポーの髪型。分け目は明らかにM。
それでも僕より何センチか高いんだから、側からみれば、僕は変質者といるみたいだ。
「雲雀くぅ〜ん!!聞いてますかぁ〜!!!」
……ウザいんだよ。その延ばし方。
大体僕は男の子だ。
一体何を考えているんだ。
それに僕達は敵同士じゃないか。
君には凄い貸しがある。
それを晴らすまで、僕は君といるのが嫌なんだ。