アリスの絵本
□死する仲間と愛する君。
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「神田。」
「なんだモヤシ。」
「アレンです。」
「分かったからなんだ。」
素直じゃない神田を見て、可愛いと思ってしまう。
「最近ラビの様子がおかしいんです。」
神田は真剣に話を聞いてくれる。
そして聞いて欲しくない時は聞かない。
「何かあったのか?」
僕の頭を照れくさそうに撫でながらも、ちょっと嬉しそうだった。
「なんていうか、ぼーっとする時が多いんです。」
「お前だろ。」
「ちっ……違いますよ!!」
実はよく神田がゴスロリとか和ロリとか着たことを思い浮かべている。
と、いうのはほっといて…
「で?何か悲しそうなのか?」
「そうです。何か悲しそうな感じなんです。」
「好きな人が出来たのかもな。」
「へ?」