アリスの絵本
□嘘。でもそれ自体も嘘。
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「好きだよ。ラビ」
奴の言う好きなんか冷た過ぎて、目を逸らしたくなるほど残虐…
「どうして逃げるんだ?ラビ。」
好きだからもっと辛い…
俺は知ってる…奴は俺を利用しようとしてる…
「俺の所においでよ。」
嗚呼…そんな甘い声をかけないでくれ…
このままでは正気を失って二度と戻れない…
「触れてみたいさ…」
思わず口にした言葉。
引き摺り込まれる身体。
もう二度と戻れない…
甘い外見だけでもいい。
舐めてみたい…
その
残酷過ぎる蜜を…
…誘惑に負けるなんて…ブックマン失格だ…